半姉に15年桜花賞2着、オークス3着のクルミナルを持つセレシオン(牡3、友道)が単勝1・8倍の1番人気に応えた。勝ち時計は2分11秒6。

五分のスタートから先行集団につける。離れた逃げ馬、2番手を見ながら鞍上の福永騎手と折り合う。3コーナー手前で2番手に上がり、逃げ馬を射程圏に入れて直線を向くと楽に抜けだし、最後は内柵沿いを力強く伸びた。2着には3馬身半差をつける完勝だった。

福永騎手は「スタートも上手に出てくれましたね。左にもたれるのは相変わらずでしたが、最後まで集中が切れなかったですね。強かったです」とたたえた。

良血馬はデビュー2連勝を飾るもすみれS4着、プリンシパルSは7着にとどまり、春のクラシック戦線に乗れなかった。

それでも今回の勝利で牡馬3冠目の菊花賞も見えてきた。当レースを17年に制したポポカテペトル、18年に制したユーキャンスマイルはともに菊花賞3着と健闘。セレシオンも出走となれば、面白い存在だ。