ルーキーの水沼元輝騎手(20=加藤和)がうれしいJRA初勝利を挙げた。ネバレチュゴー(牡2、西田、父アメリカンペイトリオット)で逃げきった。勝ち時計は1分11秒0。

4番枠から好スタートを決めてハナを主張。手応えよく4コーナーを回り、直線もぐんぐんと脚を伸ばす。2着に6馬身差をつける圧勝。JRA通算62戦目での初白星に鞍上はゴール後に左手を挙げて、喜びを示した。

水沼騎手は今年3月にデビュー。6日にヤングジョッキーズTR大井第2戦で中央・地方通じて初勝利を挙げたばかりだった。「先日大井で初勝利を挙げて、周りの方から『次は中央だね』と言われていたので、その週に勝つことができてうれしいです。手応えよく4コーナーを回って、これはいいぞと思いましたが、隣から馬が来るかなとヒヤヒヤしていました。来ないな、来ないなと思って気付いたらゴールでした」と初々しく笑顔を見せた。

競馬学校では1年の留年を経験。2日に20歳となり「4年間競馬学校に通ったので今こうして騎手として仕事をしていることが奇跡ですし、初勝利はアンビリバボーなことだと思います。師匠の加藤(和)先生を始め、多くの方に感謝したいと思います」。

同期ではすでに重賞を買った今村聖奈騎手が大活躍している。「焦らないようにと思っても活躍を見ているとジェラシーもありました。これからは今村騎手の成績を追い抜くくらい、これから全部勝ってやろうという気持ちで頑張りたいと思います」と力を込めた。