新潟競馬で女性ジョッキーが旋風を巻き起こした。3Rで今村聖奈騎手(18=寺島)、7Rで永島まなみ騎手(19=高橋康)、9Rで古川奈穂騎手(22=矢作)が白星を挙げ、JRA所属の女性3騎手が1日にそれぞれ勝利を挙げるのは、史上初の出来事となった。

今村騎手は2番人気オースミメッシーナ(牝3、宮本)で逃げ切り勝ち。「前走も勝たせてもらっていたのでいいイメージで乗っていられました。今回も前回勝った舞台ですし、前々走で2着だった時の勝ち馬のキッショウでも2連勝させてもらっているので、この馬も力があると思っていました。休み明けでしたが、先週乗せていただいた時に手綱を持っていかれるくらい調子がいいと感じていたので、期待に応えてくれて、乗せていただいた関係者の方々に感謝したいです」。

永島騎手は千直で最内をつき15番人気セルレア(牝5、深山)で勝利。「返し馬から硬い感じがしたので返し馬でゆっくりとほぐしていきました。内枠だったので腹をくくって内ラチで勝負しようと思っていました。以前にも乗せていただいて、外ラチを通った時に2着に入って集中して走れていたので、今回も内ラチを頼って走ったことがよかったです。1頭でも最後まで集中して走ってくれました」。

古川奈騎手はグランスラムアスク(牝3、矢作)で逃げ勝ち、特別戦を初勝利した。「行ければ(ハナに)行こうと思っていました。力みもなく気持ち良く走れていたので、無理に引っ張ることなくリズムよく走れました。直線が長いのも分かっていたので、あとは追い出すタイミングだけでしたが、気持ち早かったかなと思いますが、最後まで馬が頑張ってくれました。厩舎の勢いにも後押しされたかなと思います」。

3人ともウイナーズサークルでは集まったファンから喜びの声をかけられていた。