競馬学校時代からのライバルたちも、今村騎手の闘志を燃やす存在だ。ある日の中京競馬場で、レース後に彼女がふと話しかけてきた。「今の大河、何着でした?」。また、別の日にも「大河が乗っていたのって何番人気でしたっけ」と、同期の角田大河騎手の騎乗馬を気にしていた。自分の騎乗がない時でも検量室に来て、同期のレースに注目。「負けたくない」と、デビュー前から口にしていたライバル心の強さを改めて感じた。

7月CBC賞では2人同時に重賞初挑戦。角田大河騎手は22日の新潟で地方を含めて通算31勝目を挙げ、G1騎乗可能になった。お互いにステップアップを重ねる2人。G1の舞台で火花を散らす日はもうすぐかもしれない。

【中央競馬担当=藤本真育】