今週の日曜東京メインは、日本馬と外国馬が激突するジャパンC(G1、芝2400メートル、27日)が行われる。

シムカミル(牡3、S・ワッテル)は金曜朝も前日に続き、2日連続でブノワ騎手がまたがった。東京競馬場のダートコースを軽快なキャンターで駆け抜けた後、オネストと一緒に装鞍所、パドックをスクーリング(下見)した。ワッテル師は「昨日(木曜)強めにやったので、今日は軽い運動です。レース前はそうなのですが、少し馬がナーバスになっていますね」と話した。

陣営がポイントに挙げているのは、レース展開だ。ワッテル師は「枠順はいい番号だと思います。今年のジャパンCは戦術的なレースになると思っています。外国人ジョッキーが多く、通常よりも展開、流れが遅くなるのはないかと思っています。そう考えると、この枠はいいと思います」と見通しを語った。ブノワ騎手は「今朝の感触は良かったです。レースでマークしていく馬はクリスチャン・デムーロ(シャフリヤール)とライアン(ヴェラアズール)の馬ですし、それ以外の外国馬も警戒しています。いい枠順になったと思う。乗りやすい馬だし、どういったレースにも対応できる」と前向きだった。

シムカミルの順調さが伝わってくるように陣営の雰囲気は明るい。取材が終わると、ワッテル師は「取材陣に私の方から質問なんですが…、日本馬がジャパンCを勝つのはいつだと思いますか?」と笑みを浮かべ、競馬場を後にした。