単勝1・5倍の圧倒的人気を背負ったテーオーケインズ(牡5、高柳大)は、まさかの4着で連覇を逃した。

1歩目の遅さをカバーして、1コーナーまでに中団前方外へ。王者らしい正攻法の競馬で前を追ったが、ラスト100メートル手前で脚勢が鈍った。松山騎手は「思っていたような位置で競馬はできた。勝負どころで動いた時に反応しきれなくて、思った以上にいっぱいいっぱいになってしまった。精いっぱいの走りで頑張ってくれましたけど、結果としては申し訳ないです」と肩を落とした。

明確な敗因は見当たらない。高柳大師も「最後で伸びなかったのは分からない」と首をかしげる。6馬身差Vの昨年との違いを挙げるなら精神面か。トレーナーは「装鞍の時にいつもよりおとなしかった。いい方に捉えてはいたんですが」と指摘した。