さあグランプリ。中央競馬年末の大一番、有馬記念(G1、芝2500メートル、25日=中山)ウイークがスタートした。天皇賞・秋を制したイクイノックス(牡3、木村)の主戦クリストフ・ルメール騎手(43)が、サンタクロースになって勝利を届ける。12月25日に行われたクリスマス決戦は、過去3回騎乗して2勝2着1回の好成績。「一」の漢字をしたためてNO・1を誓った。同馬が勝てば年度代表馬が有力になる。

ジングルベ~ル、ジングルベ~ル、鈴が鳴る~ 競馬ファンのみんな! 今年のクリスマスは中山競馬場に“ルメールサンタ”がやって来るよ! サンタは「12月25日」の有馬記念で1着2回、2着1回と大活躍しているんだ。

ルメール騎手 僕にもクリスマスプレゼントがほしいね(笑い)。有馬記念は特別なレースです。日本で初めてG1を勝ったし、(15年に)JRAの免許を取ってサトノダイヤモンドでも勝ちました。このレースが好きです。

05年のクリスマス。サンタは初めて有馬記念に参戦して4番人気のハーツクライに乗り、単勝1・3倍の断然人気ディープインパクトに初めて黒星をつけたんだ。

ルメール ファンの人はディープが負けてショックだったかな。申し訳ないですね(苦笑い)。でも(前走)ジャパンCでいい競馬(2着)をしていたし、リベンジだと思って勝つ自信がありましたね。

11年はエイシンフラッシュで2着、16年はサトノダイヤモンドで1着。そして今回は天皇賞・秋を勝ったイクイノックスがパートナーだ。そこで、サンタに意気込みを聞くべく、イクイノックスとの1年を漢字1文字にしてもらったよ。

ルメール 「一」です。やっぱりNO・1になりたいね! 天皇賞・秋の時は本当に強かった。本当のイクイノックスでした。でもまだ3歳でキタサンブラックの子ども。まだよくなれると思いますね。

ファン投票は29万4688票を集めて3位。1、2位は1歳年上の4歳馬タイトルホルダー(36万8304票)、エフフォーリア(30万661票)が占めたけど、サンタは「なんで1位じゃないの?(笑い)先輩を立てるってことだね(笑い)」と“リベンジ”に燃えているよ。

ルメール 前回は休み明けで、今回はトップコンディション。自信あります!

年末の風物詩、ドリームレース有馬記念まであと6日。“ルメールサンタ”とイクイノックスからのクリスマスプレゼントを楽しみにしよう!【桑原幹久】

◆イクイノックスの父キタサンブラック 通算20戦12勝。15年の菊花賞を皮切りにJRA・G1を7勝した。15年3着、16年2着と勝利に届かなかった有馬記念は引退レースとなった17年に武豊騎手を背に逃げ切り勝ちして、有終の美を飾った。イクイノックスは父ハーツクライ(05年)とその産駒リスグラシュー(19年)に続く、レース史上5組目の父子制覇がかかる。