今月いっぱいで定年引退を迎える大江原哲調教師(70)は、26日の中山12Rのエクセレントラン(6着)でラストランを終えた。

13番人気ながら最後方からまくり、上位に迫った。師は「無事に終わって上がってきてくれて、ほっとしています」と安堵(あんど)の表情を見せた。

レース後は手塚師、武豊騎手、江田照騎手から花束を受け取り、集まった大勢の騎手と記念撮影。駆けつけた家族とも写真に納まり、笑みをこぼした。

71年に騎手デビューし、97年から厩舎を開業。「難しい世界だと分かって入ってきて、騎手になって、調教師にもなれていい人生でした」と52年間の競馬人生を振り返った。

JRA通算成績は5404戦299勝。この日は4鞍で最高6着と節目の300勝には及ばなかったが「しょうがないね」と笑った。