今週の日曜京都メインは古馬長距離王決定戦、天皇賞・春(G1、芝3200メートル、30日)が行われる。昨年の王者タイトルホルダー(牡5、栗田)を管理する栗田徹調教師(45)が共同会見に臨み、意気込みを口にした。

以下、一問一答。

-最終追い切りの狙いと手応えは

栗田師 先週けっこういい時計で追い切ったので、そのダメージを週末にかけて確認して(ダメージは)ないということで、今週は輸送も控えていますので、前の馬のペースに合わせるように、ということでリズム重視で終わらせました。

-鞍上は手綱を持ったまま

栗田師 まずはやりすぎないこと。先週の段階ではかなりオープン馬と併せ馬をして動かすような追い切りをして、今週に関しては疲れを残さない、輸送、競馬に向かっていいコンディションでいくことをメインに追い切りしました。

-引き揚げる際もいい雰囲気

栗田師 心身ともにいい時のバランスと言いますか、気持ちと体がマッチしているように感じます。

-横山和騎手と調教師の表情もよく見えた

栗田師 先週もけっこういい内容だったし、ジョッキーもよかったんですけど、まだ右に倒れるところがあるかなという話でしたけど、今週に限ってはその辺の修正点も改善されて走る気持ちも我慢することができて、ジョッキーもいい感触でした。

-前走日経賞は大きな1勝

栗田師 去年は下半期に海外に挑戦させてもらって、その後有馬記念では多くのファンの方々から支持をいただいて負けてしまって、こちらもちょっとまずいな、という気持ちがあったものですから、今年こそは、という気持ちを含めオーナーと相談して始動戦を大阪杯ではなくて日経賞にしたということは、輸送のことや中山コースのこともあって選択させてもらいました。

厩舎に帰ってきた時が前走と全然違う様子。ただ、調教を重ねていく中で右に倒れることはありましたけど有馬記念とは全然違う様子でした。競馬なのでどこまで持ち直してくれるかは厩舎としてもつかめないところはありましたけど、その不安を払拭(ふっしょく)してくれる走りで、馬が本来の強さを発揮してくれた勝ち方で非常にほっとしたと同時に次のレースへ向けてという気持ちに変わっています。

-前走から順調に来ている

栗田師 去年の日経賞はアクシデント明けで手探りな中で使えるか使えないかという状況で、素質だけで勝ったような感じでしたが、今回は有馬記念の敗戦後でも体は調子がよさそうでした。あとは見えない部分というのがありましたけど、去年は日経賞を使った後にぐぐっとよくなった様子がうかがえたので、その比較という意味でも今回も上がってきている様子が分かります。

-京都は初めて

栗田師 多くの方に質問されますが、どの馬も同じでそういう課題をクリアしないと勝てないですし、クリアしてくれる馬だと思います。馬と騎手はベストパートナーですから、この馬の長所短所は分かっていると思います。

-ファンへメッセージを

栗田師 本当にタイトルホルダーに送られてくる手紙やお守りには多くの期待が込められていると思いますし、まずは無事に、という言葉をたくさんいただいています。新しい京都競馬場になりますけど、非常にきれいな競馬場ですし、皆さんに足を運んでいただいて応援していただけると、またさらにこの馬の後押しするような声援をいただけると結果もついてくると思うので、また大きな声援よろしくお願いいたします。

【動画】タイトルホルダー栗田師の共同会見はこちら>>