青葉賞を制したスキルヴィング(牡3、木村)の木村哲也調教師(50)が共同会見に出席した。
昨年は2頭出しで皐月賞馬ジオグリフが7着、同2着イクイノックスが2着と惜しいところで戴冠を逃した。王道路線組を蹴散らし、世代頂点に立つのか注目の1頭だ。一問一答は以下の通り。
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-追い切りの感想を
木村師 予定通りうまくいってほっとしています。
-追い切りの狙いは
木村師 競馬を想定してしっかり出て、しっかり折り合って、ゴールに向かって頑張ります、というようなことを提案できたらと思って。いつもの事なんですけど、今朝も変わりなくできたかなと思っています。
-ゆりかもめ賞を圧勝。青葉賞も余力を持って勝った。同馬の成長面は
木村師 厩舎でも変わらず元気で管理できたので成長というよりは、トラブルなく基本通りできている。へこたれないで、春を迎えられている感じが頼もしく思っているということになりますね。
-青葉賞と比べて伸びしろはどのあたりにある
木村師 使ってへこたれていないというか、レース翌日に馬がしぼんでいない感じが、風船をふくらませた状態で競馬を使いたいと思っているので、それがしぼんでいないのが、青葉賞の翌日も維持できていたので、頼もしいなと思って見ていました。
-東京を使ってきた
木村師 折り合いの心配がないということと、ジョッキーの指示に素直に従ってくれるところ、しっかり長くいい脚を使って東京で戦える。そういう物を兼ね備えている。
-中間の気配を改めて
木村師 青葉賞の翌日に一旦牧場の方に移動させていただいて、翌週に戻ってきたんですけども、厩舎の方でこの3週間、調教をオーソドックスに重ねているという感じですね。
-上積みを感じた部分は
木村師 変わらず元気がいいですよね。食欲も落ちていないですし、アグレッシブに毎朝他の馬たちと馬場に向かう時も元気で行っています。
-木村厩舎とルメール騎手は昨年2着。今年の思いは
木村師 去年のことをコメントすることは皆さまが求められていると思うのでね。私個人のキャリアの中では、去年のダービーは生涯背負っていくものだと思っている。でもそこは正直拭い去れない。日本ダービーというフレーズが、また自分を未来に向けて奮い立たせてくれるものではありました。この1年間、ずっとそのことだけ考えていたことも正直あった。日本ダービーというレースにものすごく感謝したいという思いもありますし、そこにまた参加できるということの自分の中での感謝の気持ち、そこに一緒に私とともに立ち向かってくれる素晴らしいスタッフがいて、理解のあるオーナーに囲まれて、仕事をさせてもらえるという幸せを感じている。そしてその思いを応援してくれているファンの皆さまに全力で還元していきたい。喜んでもらいたい。そういう思いで日曜日を迎えたい。
-青葉賞からダービーという路線について藤沢和雄元調教師と連絡を取った
木村師 先週のオークスもそうなんですけど、藤沢先生と厩舎が育んだ血統でオークス、ダービーに臨ませていただきますという感謝の気持ちを伝えずにはいられなかった。青葉賞からダービーという部分で言えば、『余力を持って木村が2つのレースを迎えようとしているのは分かる。伝わってくる。自信を持って大丈夫だよ』と言っていただいた。
-ファンに向けて
木村師 とにかく1日1日、これから大事にして、その日その日の最善手を打って、持って行けるように管理していきたいと思っています。日曜日、ファンの皆さまにおかれましては、1人でも多くのお客さまにご来場いただき、あるいはいろんな形で日本ダービーをご覧いただいて、楽しんでいただきたい。私も管理馬を出しますので、スキルヴィングをぜひ、彼の背中を皆さまの声援で押し上げていただければと思っております。
-ハードなトレーニングの意味は
木村師 いい状態でダービーに出したいというのがあって、先週においても、今朝においても皆さまにはハードに映ったとして、それが少なくともできるスペースのある状態で、先週の水曜日を行えたし、今朝も十二分にスペースがある状態で迎えられたので、今朝の調教メニューを決めています。