日曜新潟3Rは今夏の新潟で唯一行われる“千直”(芝直線1000メートル)の2歳未勝利戦だ。2歳の早い時期に組まれる直線競馬で、例年、ミルファームの多頭出しが名物となっているが、今年はモノノフノミチ(牡、蛯名利)、ワクワクサセテ(牝、武市)、キラン(牝、佐藤吉)の3頭出しにとどまった。

14年頃から年々、ミルファームの勝負服(白、赤格子、赤袖)が目立つようになってきたレース。20年7月25日に行われたレースは16頭立てで、ミルファームが12頭。実況泣かせのレースでもあり、“ミルファーム祭り”の様相だった。21年の夏は未勝利戦2鞍が組まれ、10頭出し、8頭出しのミルファームがいずれも勝利を挙げている。昨夏の未勝利戦は7頭出しだったので、3頭出しの今年は“夏の風物詩に異変が起きた”と言っていいかもしれない。

オーナーとしてのミルファームは絶好調だ。昨年のアイビスSDをビリーバーが制し、待望の重賞初制覇。昨夏は間髪入れずに新潟2歳Sをキタウイングが制し、同馬は年始のフェアリーSも制した。現2歳世代もオーキッドロマンスが勝ち上がっている。勢いに乗るオーナーが送り出す少数精鋭の3頭がどんな走りを見せるのか、注目したい。