レジェンド武豊騎手(54)が“スペシャル勝負服”で初の総合優勝を果たした。14日に園田競馬場で「ゴールデンジョッキーC」に出場。中央と地方から通算2000勝以上を挙げた名手が集ったシリーズで、第2戦を勝利するなど3戦合計32ポイントを積み上げ初制覇を果たした。

最後は、大接戦だった。第1戦が11着、第2戦が1着で、最終戦が5着で32ポイント。最終戦で4着に入った佐賀の山口勲騎手(53)は第1戦7着、第2戦2着で同じ32ポイントとなり並ばれた。だが、「総合ポイントが同点となった場合は、騎乗した騎手のうち最上位着順を記録した者を上位とする」という規則によって、1着があった武豊騎手の優勝が決まった。

勝負服にはスペシャルウィークと同じ「胴紫:白のこぎり歯形、袖紫:白のこぎり歯形」を選択。「袖を通した時に、いろんな思いが頭をよぎった。特別な勝負服の1つ。この服で『アレ』することができてうれしい」。最後は虎党らしい言葉で、阪神よりひと足早い優勝を喜んだ。