英国のホリー・ドイル騎手(26)が1カ月の騎乗停止処分を受けたことを9日、英レーシングポスト電子版が報じた。同騎手は3月31日のニューキャッスル競馬場での騎乗後に、禁止薬物の陽性反応が出ていた。懲戒委員会は、同騎手が肘の負傷を治療するために日本で購入していた鎮痛剤を服用して起きたケースとして、故意ではなく「1度限りのミス」と結論づけた。同騎手は今後も騎乗を続けられるが、来年の検査で過失が認められた際は制裁が科される可能性がある。

この日、ドイル騎手は「BHA(英国競馬統括機構)は、違反は無実で意図的ではなかったことを認めているが、1カ月の停職処分を課すのが適切であると判断した。この5カ月間、サポートとアドバイスをしてくれた家族、友人、関係者に感謝している。全てのことが落ち着き、大変うれしい」と声明を出した。

同騎手は今秋も、夫のトム・マーカンド騎手(25)とともに11月11日からJRAで騎乗すべく、短期免許の取得申請をする予定となっている。