今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制した英国のフクム(牡6、O・バローズ、父シーザスターズ)が現役を引退し、日本のダーレージャパン(北海道)で種牡馬入りすることがわかった。同馬を所有するシャドウェル・スタッドが公式ホームページで発表している。

フクムは昨年のコロネーションCでG1初制覇。今年は始動戦のG3ブリガディアジェラートSで昨年の英ダービー馬デザートクラウンを破り、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSはウエストオーバーに勝利。1日に行われたフランスの凱旋門賞は9着に敗れた。全弟が昨年の欧州年度代表馬バーイード。母系をさかのぼると、エリザベス女王が所有した名牝ハイクレアが6代母にいるため、日本の最強馬ディープインパクトと同じ一族になる。

シャドウェルのコリンズ氏は「故ハムダン殿下とその家族が40年にわたって育ててきた最高レベルの素晴らしい血統を日本の生産者に提供できることに興奮しています」とコメント。管理したオーウェン・バローズ調教師は「見た目も身体能力も優れており、バーイードの全兄ですし、日本の生産者に人気が出ると確信しています」とエールを送っている。