米国で4日に行われた第150回のケンタッキーダービーで3着だったフォーエバーヤング(牡、矢作)と5着だったテーオーパスワード(牡、高柳大)の日本馬2頭が帰国する予定であることを5日、ブラッドホース電子版が伝えている。米3冠競走の第2戦プリークネスS(G1、ダート1900メートル、18日=ピムリコ)、最終戦のベルモントS(G1、ダート2000メートル、6月8日=サラトガ)には向かわず、7日に現地を出発する予定。

今年のケンタッキーダービーは最後の直線で2着シエラレオーネとフォーエバーヤングが激しく接触していることが大きな話題となっており、同紙はこの件を紹介。チャーチルダウンズ競馬場の3人の裁決委員による審議は行われなかったこと、ケンタッキー州の競馬規則で「ジョッキーが他の人馬にぶつかったときは違反となる」こと、両陣営の今回の事象に対するコメント、また、今後の調査で失格する事案があったとしてもミスティックダンの勝利には影響がないこと、現時点で裁決委員による声明などが出ていないことを伝えている。

上位馬の今後については、ケンタッキーダービー馬に輝いたミスティックダンが現時点でプリークネスSへの出否が未定。2着シエラレオーネはプリークネスSをスキップし、3冠最終戦のベルモントSに直行する。4着キャッチングフリーダムもプリークネスSには向かわない予定。8着オナーマリー、12着ウエストサラトガもプリークネスSをスキップし、ベルモントSに向かう。

現時点でプリークネスSで1番人気濃厚となっているのは、アーカンソーダービー覇者のムース。ボブ・バファート調教師が管理するため、ケンタッキーダービーには出走できなかったが、前走のアーカンソーダービーではミスティックダン(3着)に完勝している。