土曜京都メインはスワンS(G2、芝1400メートル、28日、1着馬にマイルCS優先出走権)が行われる。

母が制した重賞に闘志を燃やすのがアヴェラーレ(牝5、木村)だ。母アルビアーノのは3歳時に当レースを制覇。デビュー3連勝で重賞ウイナーとなり、NHKマイルCでは2着に入った逸材だった。対するアヴェラーレは5歳になった今年で飛躍した。初の古馬重賞挑戦だった2走前の京王杯SCで4着。そして夏のマイル重賞・関屋記念で重賞タイトルを手にした。母とは違った成長曲線を描きながら同じレースに挑戦するまでにこぎ着けた。

最終追い切りは美浦ウッドで68秒9-11秒1。しまいの切れ味は一級品で、近走の充実ぶりを示している。両馬とも管理した木村師は「イメージ通り来ているし、今はリラックスしている。お母さんは永遠のアイドル」と母子を重ねる。同馬の重賞2勝目は思い入れのあるこのレースで挙げたい。関東馬の親子制覇に注目だ。