芝、ダート二刀流でのG1制覇を目指す昨年の皐月賞馬ジオグリフ(牡4、木村)は、美浦ウッドでの2頭併せ。レッドヴェロシティ(古馬3勝クラス)を終始2馬身ほどリードし、直線ギアが上がるとばねのあるパワフルな走りでさらに差を広げ、相手が前に出るのを一切許さなかった。

見届けた木村師は「スタートからゴールまで、助手がある程度ブレーキをかけるまで、アグレッシブに駆けることを馬に提案しました。先行してリードしたまま集中力を切らさず。アグレッシブに走れていたし、狙い通りでした」と納得の表情を浮かべた。

昨年の皐月賞では先週のジャパンCを制し、G1・6連勝中のイクイノックスに土を付けた確かな能力の持ち主。それ以降は勝利から遠ざかる日々が続く。師は「多くのファンに支持いただいていますし、個人的にもスタッフともどもジオはこんなもんじゃないと思っています。期待を裏切り続けているので何とかしたい気持ちは強いです」とV字回復へ精いっぱいの力を込める。