昨年のジャパンC覇者ヴェラアズール(牡6、渡辺)が、屈腱炎のため引退することが分かった。6日、所有するキャロットクラブのホームページで発表された。今後は優駿スタリオンステーションで種牡馬となる予定となっている。

渡辺師は「本当に最後までよく頑張ってくれました。脚もととの戦いでしたが、厩舎スタッフ、牧場スタッフが連携して、ケアしてくれたおかげでここまでやれたと思いますし、何より馬が頑張ってくれました。自分にとっても思い入れの深い馬ですし、感謝しています。種牡馬としていい子を出してほしいです」と語った。

同馬は20年阪神ダート1800メートル戦でデビュー(2着)を果たし、5戦目で初勝利。1勝クラス勝利後はダート中距離戦でなかなか勝ち上がれなかったが、初の芝レースとなった22年3月阪神の淡路特別で勝利。その後、3連勝で京都大賞典で重賞初制覇、ジャパンCでG1初制覇を飾り、芝の中長距離界のトップに立った。その後は結果が出ず、連覇を狙った前走のジャパンCも7着だった。

通算27戦6勝(うち海外1戦0勝)。重賞2勝。総獲得賞金は5億4968万円。