JRA初の女性調教師が誕生した。本年度の新規調教師試験合格者が7日に発表され、坂口厩舎(栗東)の前川恭子調教助手(46)が合格を果たした。来年1月から調教師となる。

「うれしいです。みなさんのおかげ。いろんな方に助けていただいたので」と感謝を口にした。今回が5回目の挑戦。厩舎作業の合間に、スマートフォンで合格発表を見たという。

26歳でトレセンへ入り、崎山厩舎時代には08年の京阪杯を制したウエスタンダンサーなどを担当した。

女性初の調教師となったことについては「今は少子化で働き手も減っていますし、女性の方たちに(競馬界へ)入ってきてほしいので、そのアピールになれば」と意気込んでいた。

地方では元騎手の宮川真衣調教師をはじめ、現役で7人の調教師がいる。

海外では13、14年の凱旋門賞をトレヴで連覇したクリスティアーヌ・ヘッドマーレック元調教師(フランス)や、今年のベルモントSをアルカンジェロで制したジェンナ・アントヌッチ調教師(米国)らが第一線で活躍している。