カナダのウッドバイン競馬場は17日、シーズン最終日を迎え、日本人の木村和士騎手(24)が3年連続のリーディングジョッキーに輝いた。

最終日は最終10Rを含む3勝を挙げ、2位に32勝差をつけるシーズン161勝の独走だった。

北海道浦河町出身の木村騎手は日本での騎乗経験がないまま、海を渡り、カナダで騎手デビュー。19年に日本人で初めて北米の年度表彰である「エクリプス賞」(最優秀見習い騎手)を受賞し、21年、22年は2年連続でカナダのリーディングジョッキーに輝き、2年連続で同国の年度表彰「ソヴリン賞」の最優秀騎手に輝いている。

今シーズンを振り返り、「今年もこれだけたくさんの素晴らしい馬たちに騎乗させてくれたすべてのトレーナー、オーナーにとても感謝しています。仲間のみんな、エクササイズライダー(調教助手)やホットウォーカー(引き馬を行う厩務員)、ゲートクルー(ゲートの担当者)、アウトライダーズ(誘導馬の騎乗する人たち)など、私をサポートしてくれたすべての方々に感謝しています。そして、すべての馬たち、競馬というスポーツで輝いているアスリートである彼らにもありがとうを言いたいです」と感謝の言葉を続けた。

カナダ競馬のシーズンオフは昨年に続き、米国の激戦区、西海岸のサンタアニタ競馬場で騎乗を予定しているという。昨年同様、アメリカのトップジョッキーや英国から拠点を移すランフランコ・デットーリ騎手たちとともに腕を競い合うことになる。

世界が注目する日本生まれの24歳、今後のさらなる活躍を期待したい。