大みそか、美浦トレセンの今年最終日です。メディアが泊まる宿舎を出て、調教スタンドに向かって歩きます。天気予報どおりの雨。ただ、強い雨ではなく、シトシトと降っていました。

普段は中央競馬の開催が行われている日曜日。各厩舎ごとにその調整はさまざまです。ウッドチップコース、ポリトラックコース、坂路コースなど、厩舎が同じでも馬によって調整は異なります。天皇賞・秋、ジャパンCを勝ったイクイノックスや、フェブラリーS、チャンピオンズCを勝ったレモンポップがレースの1週前の日曜に美浦の坂路で速い時計を出していたことを思い出します。

美浦トレセンが大みそかなので、当たり前だけど、栗東トレセンも大みそかです。美浦ばかりでなかなか栗東トレセンへ行けていませんが、今年は長い間、親しくさせていただいている栗東の助手の方の担当馬が重賞を勝って、G1で好勝負をして…、感動しました。ご自身が体調を崩して入院されていた時期もあったと聞いていたので、一生懸命に仕事されてきたのを“競馬の神様”が見ていて、馬も応えてくれたのかな、と。

昼には雨が上がり、青空になりました。年をまたいで仕事をされる方もいらっしゃると思います。よいお年をお迎えください。【木南友輔】