JRAの元騎手、坂井千明氏が病気のため今年に入って死去していたことが10日、分かった。72歳だった。

70年3月にデビューし、JRA通算9864戦688勝(障害57戦10勝)。勝利数よりもクセ馬を巧みに乗りこなすことで、関係者から騎乗技術を高く評価される騎手だった。96、97年の新潟大賞典をマイヨジョンヌで連覇するなど重賞11勝。ヤシマソブリンとのコンビでは94年ラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞)を制し、3冠馬となったナリタブライアンを相手にダービー3着、菊花賞2着の成績を残した。

04年9月に現役引退後は茨城県内の育成牧場で働いていた。