東海S(G2、ダート1800メートル、21日=京都、1着馬にフェブラリーS優先出走権)の最終追い切りが17日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は、大阪・明神理浩記者が初ダートの前走を快勝したヴィクティファルス(せん6、池添)を、東京・木南友輔記者はダートで底を見せていないオメガギネス(牡4、大和田)を推奨した。

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明神 出走予定16頭のうち、関東馬は2頭だけ。またアレの予感がするわ。

木南 アレって優勝のことでしょう。どれかは優勝しますよ。

明神 ちゃう。去年からわずかな出走数の東の馬がスコーンと勝っていくやろ。それを言うてんねん。

木南 オメガギネスはキャリア4戦でも、いいですよ。

明神 覚えとるで。レパードSで2着に来た馬やろ。

木南 そんなの、馬柱見たら分かりますよ。

明神 あのレースの上位3頭はメチャクチャレベルが高い。と、自分のマル秘ノートに書いとるわ。

木南 回復が遅れたので、昨年11月の武蔵野Sからここに目標を切り替えたんですが、年末に帰厩して先週まで坂路、ウッドで3本ずつしっかり時計を出しています。

明神 で、最終追いはどうやったん?

木南 戸崎騎手が騎乗して美浦ウッド馬なりで5ハロン66秒7-11秒4。2勝クラスのオメガキャプテンを2馬身追走して併入でした。

明神 そんなにええん?

木南 馬なりですからね。追えば、はじけそうなフットワークでした。JRA重賞初制覇が懸かる大和田師も「体調面は問題ない。先週に比べ上体が起きて走れていましたし、ジョッキーの感触も良かった」と言ってました。栗東組は?

明神 ヴィクティファルスはええで。追い切りは坂路単走馬なりで4ハロン52秒3-12秒1。あとで映像を見てみい。もうね、オーラが出てるで。池添師は自分で乗って「前走と同じような感じでいけた」と言うて楽しみにしてるわ。

木南 前走の太秦S、初ダートで一変しましたね。

明神 適性の高さもあるやろうけど、気性の成長も見逃せんで。

木南 去年の京都金杯の後に去勢したんですよね。

明神 その通り。よう言うやろ。去勢の効果はちょっとしてから出るて。それが出てきたいうわけ。けど、当日のテンションは鍵と言うてるけどな。

木南 道悪になりそうですが、オメガギネスは前走不良馬場で圧勝。問題なしです。

明神 ヴィクティファルスも21年スプリングSで芝の重賞を勝っとる。スピード勝負は望むところや。

◆芝の重賞勝ち馬の東海S成績 1月開催となった13年以降は6頭が出走。22年カデナの5着が最高で、他5頭は9着以下と苦戦している。ただ、12年以前には86年ライフタテヤマ(85年シンザン記念覇者)、08年ヤマトマリオン(06年フローラS覇者)の2頭が、芝&ダートの“二刀流制覇”を果たしている。