今週土曜の東京メインでは牝馬クラシックを占う重要な一戦、クイーンC(G3、芝1600メートル、10日)が行われる。昨年の阪神JF4着馬で、現在のクラシック番付で前頭5枚目のサフィラ(池添)は今年の始動戦。兄姉にサリオスやサラキアなど活躍馬がいる良血が、春へ弾みをつける重賞初Vを狙う。

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注目の良血が牝馬クラシックに向けて開花の時だ。兄姉に活躍馬がそろうサフィラが府中から始動する。前走の阪神JFは中団から外々を回って4着。初タイトルはならなかったが、池添師は「よく頑張ったと思います。まだポテンシャルだけで結果を出している感じ。肉体面や精神面が追いついてくるのはまだ先ですが、徐々にその差は埋まってきていると思います」と分析する。

前走後はリフレッシュ放牧を挟み、乗り込みを重ねてきた。4日にはCウッドで6ハロン86秒3-11秒2を馬なりでマーク。ラストの時計には師も「すごい切れだった」と驚く。「1つずつ階段を上がっている感じですね。時計面でも楽に動けているし、さらにもうひとつ良くなってきている。春を終え、夏を越してグッと良くなってくると思いますが、現時点でも素晴らしい馬」と評価する。

今回の舞台は、2走前にアルテミスSで2着に好走した東京芝1600メートル。「輸送は新潟、東京と経験していますし、カイ食いも心配していない。あとはパドックでのテンションが鍵ですね」とポイントを挙げる。いざ、春の主役へ。質を上げた良血の走りに注目だ。【奥田隼人】