JRAは6日、24年度の新規騎手免許試験の合格者を発表した。JRA競馬学校騎手課程を卒業した7人ら計8人が合格。大江原哲元調教師が祖父の大江原比呂騎手(19=美浦・武市)は4年連続、史上13人目のJRA女性ジョッキーとなった。JRAの現役女性騎手はこれまで最多の7人。騎手免許は3月1日付で交付される。

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2年越しで夢をつかんだ。大江原比騎手は「1年留年して4年かけて卒業できたので、とてもうれしいです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。昨年デビューした同期入学の河原田騎手は13勝、小林美騎手は同10勝を1年目からマーク。「2人の活躍は刺激になっていますし、今村騎手も1年目からすごく活躍されたので負けないように頑張りたいです」と闘志を燃やした。

夢を定めたのは中学1年時。祖父哲が元騎手で元調教師、父勝が蛯名正厩舎で現調教助手、父のいとこ圭が現騎手となじみはあったが、女性ジョッキーの藤田騎手の活躍に心を奪われ、思いを固めた。美浦トレセンでの研修中、藤田騎手へ積極的に話を聞き「いつも優しく丁寧に教えてくれました」と助言を力に変えた。

勝ちたいレースは日本ダービー、目標の騎手には内田騎手を掲げた。「関係者の方が困った時に比呂に乗せたい、と思われるようなジョッキーになりたいです」と初々しく意気込んだ。【桑原幹久】

◆大江原比呂(おおえはら・ひろ)(1)04年(平16)8月17日(2)茨城県(3)武市康男(美浦)(4)内田(5)155・2センチ、48・2キロ。

※プロフィルの見方 (1)生年月日(2)出身地(3)所属(4)目標の騎手(5)身長、体重。