今年で区切りの150回目となるG1ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ、ダート2000メートル)は5月最初の土曜(4日)に行われます。

ケンタッキーダービーには、2月18日のヒヤシンスSを豪快に差し切って「ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」で首位の30ポイントを獲得したラムジェット(牡3、佐々木、父マジェスティックウォリアー)が挑戦の意向を表明。24日のG3サウジダービーで期待にたがわぬ強さを披露し、来月30日のG2UAEダービーへ転戦するフォーエバーヤング(牡3、矢作、父リアルスティール)も出走に前向きです。

米国では6度に分けて行われる“ケンタッキーダービー・フューチャーワジャー”の第4回前売りが18日に終了しました。

主催者が任意で選んだ39頭のノミネート馬から外れた「その他の全馬」(6・7倍)を除く、実質1番人気に推されているのは今月17日のG2リズンスターS(ダート1800メートル)を差し切ったシエラレオーネ(牡3、父ガンランナー)。ここまで3戦2勝で、行き脚がついてからの加速は目を引いています。

今週末の3月2日(土曜)には昨年のケンタッキーダービー馬メイジの全弟で、シエラレオーネを昨年12月のG2レムゼンS(ダート1800メートル)で2着に退けたドーノック(牡3、父グッドマジック)と、G1ブリーダーズCジュベナイルの3着馬で、前売りで常に上位に並ぶロックト(牡3、父ガンランナー)がフロリダのG2ファウンテンオブユースS(ダート1700メートル)を舞台に激突します。

ファウンテンオブユースSの勝ち馬は3月30日(土曜)のG1フロリダダービー(ダート1800メートル)でシエラレオーネと対決する可能性が高く、この勝ち馬が本番の1番人気になるものとみられています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)