1番人気ギャルダルがゴール前の接戦を制し、昨年に続く連覇を飾った。時計は1分27秒4(やや重)。矢野貴之騎手(39)は18年以来、このレース2勝目となった。

道中は先行勢を見る形で4番手。直線入り口で前は射程圏に入ったが、押し切りを図るオメガレインボーが粘りに粘る。それでもゴールが近づくにつれて差を詰めると、最後は頭差、前に出た。「なんとか頑張ってくれと自分にも言い聞かせながら」と振り返った矢野騎手。勝ち切ったことで、前走川崎マイラーズ2着惜敗の悔しさも晴らした。「乗ってるうちにみるみるたくましくなって。少し乗り難しさはあるけど、うまく考えて乗れば、もっと大きいところで勝てると思います」と先々への期待も大きい。川島正一師(54)は接戦を制しての連覇に「前も止まらなくてね。手ビッタビタです」と話しながら笑顔。次走未定だが、「これからも重賞路線で活躍してくれると思うので」と期待を寄せた。【渡辺嘉朗】

◆ギャルダル ▽父 ホッコータルマエ▽母 スリーメロディー(ネオユニヴァース)▽牡6▽馬主(有)辻牧場▽調教師 川島正一(船橋)▽生産者 辻牧場(北海道浦河町)▽戦績 21戦9勝▽総獲得賞金 9716万円▽主な勝ち鞍 23年フジノウェーブ記念(S3)▽馬名の由来 チベットの勝利旗

<オメガレインボー=2着>和田騎手 惜しかった。このダートも合いそう。直線の半ばまでいけると思ったけど、残り100メートルぐらいで脚が上がった。

<ルーチェドーロ=3着>本田正騎手 力はあるけど、あまり競馬が上手ではない。いかに砂をかぶらないでいけるかですね。

<サヨノグローリー=4着>沢田騎手 あまりいいリズムで乗ってあげられなかった。コーナーでは着もないかと思ったけど、そこから盛り返した。この相手でもやれる勝負根性は見せられたと思う。

<エアアルマス=5着>岡村健騎手 残り1ハロンで止まってしまった。一瞬の脚はあるので、脚の使いどころひとつですね。もう少しペースが速ければ。