オーストラリアで4度の年度代表馬に輝き、18年にはワールドベストレースホースランキング1位となった歴史的な名牝ウインクス(牝12、父ストリートクライ)を母に持つ牝馬が8日、シドニーで行われているイングリス社のイースター・イヤリングセールの2日目に上場され、1000万オーストラリアドル(約10億円)で落札された。

ウインクスは15~18年にコックスプレート4連覇、33連勝(G1・25勝を含む)など数々の歴史的な記録を樹立し、19年に引退。繁殖入り後、初めて生んだアイアムインヴィンシブルの子は生後すぐに死亡し、2年目は空胎。3年目にピエロ(12年ゴールデンスリッパーなどG1・5勝)と交配され、22年10月7日に生まれた娘(牝1)がこの日、落札されたことになる。

ハンマーが落ちた瞬間は場内が拍手で包まれ、ウインクスのオーナー関係者が感極まって泣き崩れるシーンが映像で流れた。