シドニー(オーストラリア)のランドウィック競馬場で行われたG1クイーンエリザベスS(G1、芝2000メートル、13日、9頭立て)はプライドオブジェニ(牝6、C・マー、父プライドオブドバイ)が道中で後続を20馬身、30馬身離す驚異の大逃げを打ち、そのまま押し切ってG1・3勝目を挙げた。鞍上はデクラン・ベイツ騎手で勝ちタイムは2分2秒2(馬場状態は日本のやや重に相当)。レースの上がり3ハロンは37秒83だった。6・54馬身差(現地表記)の2着には名手ジェームス・マクドナルド騎乗の1番人気、ヴィアシスティーナ(昨秋の英チャンピオンS2着後にオーストラリアへ移籍)が入った。

SNS上では「ツインターボやパンサラッサが好きな大逃げマニアはこのレースを見てくれ」「久しぶりにレースを観て鳥肌が立ちました。凄いレースを見れました! オーストラリア秋の中距離王者決定戦、G1クイーンエリザベスSでのプライドオブジェニの大逃げは競馬ファン必見です」との投稿が見られた。

クイーンエリザベスSは秋(南半球)のシドニー(ニューサウスウェールズ州)で行われる「ザ・チャンピオンシップス」開催のメインのG1競走。17~19年には名牝ウインクスが3連覇を達成し、日本馬も過去にトーセンスターダム、トゥザワールド、クルーガー、ダノンプレミアム、ユニコーンライオンなどが遠征している(今年は日本馬の参戦なし)。