英国の名物障害競走「グランドナショナル」が13日、リバプール郊外のエイントリー競馬場で行われ、アイルランドから参戦したウィリアム・マリンズ厩舎のアイアムマキシマス(セン8、父オーソライズド)が制した。鞍上はポール・タウンド騎手で勝ちタイムは9分27秒68。13年の中山グランドジャンプをブラックステアマウンテンで制しているアイルランドのジャンプ最強トレーナー、ウィリアム(ウィリー)・マリンズ師は05年ヘッジハンター以来の英グランドナショナル2勝目となった。

最終障害(30番目の障害)を飛越後に先頭に立ったのは、21年に女性騎手で史上初の英グランドナショナル制覇を果たしたレイチェル・ブラックモア騎手のミネラインドだったが、最後の直線で力強くアイアムマキシマスが抜け出した。7馬身半差2着がデルタワーク(セン11、G・エリオット)。3着がミネラインド(セン11、H・デブロムヘッド)で、今年はアイルランド調教馬が上位を独占した。

過酷な障害物を乗り越えていくことで知られる英グランドナショナルは、今年からフルゲートが40頭から34頭へ減少し、直前で2頭が出走を取り消したため、今年の出走馬は32頭。完走は21頭だった。