井上敏樹騎手(29)が福島4R(障害未勝利、芝2770メートル)を13番人気パワータイショウ(牡5、村山)で制し、障害競走初勝利を挙げた。

軽快に逃げ、レースの終盤で一度は3、4番手まで位置を下げる展開。最終障害飛越後に1番人気スマイルスルーを懸命に追いかけ、最後は首差とらえた。14頭立て13番人気の伏兵で、単勝配当は1万8740円だった。

井上騎手は14年に美浦所属でデビュー。昨年2月から障害競走への騎乗を開始し、先月27日付で栗東所属に変更するなど、環境を変えて結果を出した。平地を含めると、20年5月17日(東京の3歳未勝利カッティングロック)以来のうれしい勝利となり、ウイナーズサークルでは仲間の騎手と集まったファンから祝福を受けた。