ケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、5月4日=チャーチルダウンズ)の枠順が確定し、フロリダダービー圧勝の2歳王者フィアースネス(牡、T・プレッチャー)は17番枠に決まった。

今年で150回を迎えるケンタッキーダービーだが、ゲートを使用するようになった1930年以降で唯一、「未勝利の枠」が17番枠になる(※21~23番枠も未勝利だが、現在はフルゲート20頭のため)。フロリダダービーの勝ちっぷりから主催者想定の単勝オッズ(モーニングライン)で1番人気に推されている同馬にいきなり試練がやってきた格好だが…。“管理するプレッチャー師は「枠順は大丈夫ですよ。最初のコーナーまでに十分な距離がありますし、そこでいい位置を取れればいいですね」と泰然自若だ。

フィアースネスは26日に主戦のジョン・ヴェラスケス騎手が騎乗し、チャーチルダウンズ競馬場のダートコースで追い切りを行っている。4ハロン48秒80の時計をマークし、感触を確かめた鞍上は「今朝は本当に、本当にうまくいきました」と順調さを語っている。11年アニマルキングダム、17年オールウェイズドリーミング、20年オーセンティックで3勝を挙げる名手を背に「死の17番枠」からどのような走りを見せるのか、歴史を塗り替え、栄冠をつかめるのか注目だ。