2番人気アルテヴェローチェ(牡、須貝)がデビューから無敗で重賞初制覇を果たした。勝ち時計は1分33秒0。グランアレグリア、サリオスなど多くの名馬を輩出した出世レースを大外から差し切った。初コンビで大役を果たした佐々木大輔騎手(20=菊川)は今年3回目の2歳重賞V。須貝尚介調教師(58)は20年ステラヴェローチェ、22年ドルチェモアに続く3勝目で、2頭のように朝日杯FS(G1、芝1600メートル、12月15日=京都)を目指す。

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予報をしのぐ雨に打たれた府中の芝で芸術的な差し切りを見せた。アルテヴェローチェがただ1頭、大外を突き進む。先行馬と他の後方勢の攻防を横目にさっそうと駆け抜けた。

デビュー3年目の若武者佐々木騎手は「(スタートの)出が良くて、控えるのはもったいないと思ったが、先頭集団で力ませ続けるよりは、折り合いに専念する形で」と振り返る。前半3ハロン34秒0は重賞となってから最速のペース。抜群のスタートを切ったが、周りが先を争ったため控えた。とっさの判断がどんぴしゃとなり、最後の末脚につながった。代打騎乗で結果を残した鞍上を迎える須貝師は「大輔!」と笑みを浮かべ、「想定外のレースやったけど、大輔も馬もよくやった」とたたえた。

新馬勝ちから無敗で重賞制覇。陣営の目は暮れの2歳マイル王を決める朝日杯FSに向く。須貝厩舎としては新馬→サウジアラビアRCの連勝から朝日杯FSへの挑戦は、20年ステラヴェローチェ(2着)、22年ドルチェモア(1着)と好成績。師は「当然、そこに行くことになるでしょう」と意気込む。大一番までの2カ月。得意ローテでじっくりと爪を研ぐ。【舟元祐二】

◆アルテヴェローチェ▽父 モーリス▽母 クルミネイト(ディープインパクト)▽牡2▽馬主 大野照旺▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 2戦2勝▽総獲得賞金 4045万2000円▽馬名の由来 芸術(伊)+冠名