JRA・G1・5勝の名手が再び大舞台に姿を現す。ボルドグフーシュで大阪杯に挑む吉田隼人騎手(41)は、昨年の高松宮記念(ビッグシーザー=7着)以来、実に378日ぶりにG1での勝負を迎える。

昨年4月20日、福島でのレース中に落馬し、くも膜下出血と診断され休養。そこから懸命にリハビリを重ね、同年10月6日に実戦復帰を果たした。久々の大舞台に向けては「乗せてもらう限り、1つでも着順を上げてゴールしたい」と落ち着いた口調で語りながらも、まっすぐな目線には力強さが感じられた。

ボルドグとはおよそ2年半ぶりのコンビ。「菊花賞(22年2着)以来で競馬に乗せてもらうので、楽しみの方が大きい。惜しいところまでいったので、1つでもタイトルを取らせてあげたい」と鼻差で戴冠を逃したあの時の悔しさも原動力に変える。くしくも相棒も1年7カ月にわたる長期休養を経験し、復帰3戦目。「どっしりした」と調教からは順調な成長を感じ取っている。人馬ともにたくましさを増し、待ちに待った戦いへ。ただいまのあいさつ代わりに、最高の結果で応える。【原田竣矢】