ドイツの名手アンドレアシュ・シュタルケ騎手(51)がフローラSから継続騎乗となったカムニャック(友道)で、JRA・G1初勝利を飾った。勝ち時計は2分25秒7。太田尚樹記者がとっておきメモを披露する。
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柔和な笑みを絶やさないシュタルケ騎手は、大の親日家でもある。今回の来日時にも、大きな目を見開いて日本のすばらしさを語っていた。
「いつも来るのを楽しみにしてるよ。みんなが親切にしてくれるからね」
そんな「日本愛」が深まったのは、11年前の落馬負傷だった。
14年5月に京都競馬場で落馬して、左鎖骨の骨折と外傷性気胸の重傷を負った。母国で手術を受けたが、その際に神経を損傷して、一時は指が動かなくなり現役続行も危ぶまれた。
「入院中は日本の人たちがサポートしてくれて『ここでまた乗りたい』と思えたんだ」
幸いにも回復して、同年秋には復帰できた。以後もドイツで活躍を続け、リーディング獲得は10度。コロナ期を除いて毎年のように日本で騎乗した。
箸使いが上手で、今では「和食なら何でも好き」だそう。競馬場にも電車を乗り継いで“通勤”できるほどだという。日本初騎乗は97年11月。それから28年で果たした念願のJRA・G1制覇は、凱旋門賞ジョッキーにとっても格別に違いない。【中央競馬担当=太田尚樹】

