3歳馬と古馬の一線級が激突する英国のG1エクリプスS(芝1990メートル、サンダウン)が5日(土曜)に近づいてきました。
欧州上半期の中距離王決定戦という位置付けのエクリプスSですが、過去10年の勝ち馬のうち6頭が、その年の年度代表馬に選出されているようにレースの重みは、これから続くキングジョージや凱旋門賞に負けていません。
今年は凱旋門賞で前売り1番人気の座にあるフランスのソジー(牡4、父シーザスターズ)の参戦もあって、ファンの注目度も大きくなっています。
昨年のエクリプスSは英ダービーから直行したシティオブトロイが優勝。過去10年では3歳馬が7勝と若馬優勢のデータが残っていますが、今年はロイヤルアスコット開催に行われたプリンスオブウェールズSを快勝したオンブズマン(牡4、父ナイトオブサンダー)が前売りの1番人気、2番人気もソジーで古馬優勢ムードです。
3歳勢は仏ダービー優勝から向かうカミーユピサロ(牡3、父ウートンバセット)が3番人気、英ダービー(9着)で1番人気を裏切ったドラクロワ(牡3、父ドバウィ)が4番人気にとどまって、前評判はさほど高くありません。
優勝に最も近いと見られるオンブズマンは昨年6月のデビュー以来、ここまで6戦5勝。前走のプリンスオブウェールズSは勝負どころで何度も前が詰まりながら残り200メートルから鬼脚を繰り出して快勝。G12勝の古豪アンマートに2馬身差をつけて、この路線のトップに浮かび上がりました。
1番人気は譲ったものの対抗候補とされるソジーは、フランスで9戦6勝。昨年の凱旋門賞は重馬場に持ち味を殺されて、ブルーストッキングの4着となりましたが、年が改まってからはパリロンシャン競馬場のガネー賞(芝2100メートル)、イスパーン賞(芝1850メートル)でG1を連勝。陣頭指揮を執るA・ファーブル調教師は、初の英国遠征となるエクリプスSに備えてソジーの適距離ではない中距離を使って自信をつけさせたと、勝算をのぞかせています。
【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

