アイルランドからの遠征馬、サンダリングオン(J・オブライエン、父フランケル)が道中最後方から“どん尻強襲”でG1初制覇を果たした。鞍上のディラン・ブラウン・マクモナグル騎手は英国クラシック初制覇で、勝ちタイムは2分39秒64(やや重)。

レースはエイダン・オブライエン厩舎勢が先行し、ライアン・ムーア騎乗の1番人気アメリアイアハートは3、4番手。最後の長い直線は各馬が馬場のいい場所を選ぼうと、横に大きく広がって追い出す展開になった。エイダンの長男、ジョセフが管理するサンダリングオンはエプソムの名物「タッテナムコーナー」で最後方を進み、直線を向くと、馬群の真ん中を割るように位置を上昇。鞍上のマクモナグル騎手は手綱を持ったまま追い出さず、馬なりで加速を続け、残り200メートルで先頭に立っていた2番人気レガシーリンク(牝3、J&T・ゴスデン、父ドバウィ)に馬なりのまま、並び掛けた。そこから鞍上が追い出すと、最後は2着レガシーリンクに3馬身以上の差をつけてゴールした(1番人気のアメリアイアハートは6着)。

「ワールドプール」(香港ジョッキークラブを中心に構成される世界的な馬券発売グループ)の公式Xは、「クラシックでこんなクールな乗り方見たことない」、レーシングTVの公式Xも「わお、わお、わお」と驚く衝撃の勝ちっぷりとなった。

サンダリングオンは秋に行われるフランスの凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月4日=パリロンシャン)に登録を行っており、大手ブックメーカー各社はレース後に単勝前売りオッズを修正。ラドブロークス社は67倍から2番人気タイとなる11倍までオッズを上昇させている。