カイピリーニャ。美味しそうでしょ? 美味しいんですよ
カイピリーニャ。美味しそうでしょ? 美味しいんですよ

世界中飛び回りました

 日本の皆さん、こんにちは! ごぶさたです~!

 ここ最近、海外出張が多く転々として、なかなか皆さんに楽しんでいただけるブラジルのお話をお届けできずに、申し訳ありませんでした。

 ここ1カ月で行ったのは、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラホーヤ、アトランタ、シカゴ、ミュンヘン、チューリッヒ、フランクフルト、マドリード、ニュルンベルクなどなどです。ほかに、あまり知られていない場所にも行きましたが、とにかく、あちらこちらでした。今度、編集の方にお願いして、いく町それぞれのことを書かせてもらおうかな?(笑い)

サンパウロの田舎から出てきた

 とは言っても、僕の拠点はブラジルですし、こんなに離れるとブラジルがもちろん恋しくなります。特に飲んべえの自分はブラジルのCaipirinha(カイピリーニャ)が大好きです! ご存じの方も多いと思いますが、カシャーサ(サトウキビを元にした蒸留酒)をベースにライムと砂糖を混ぜ、氷をたっぷり入れて飲むブラジル産のカクテルです。

氷をたくさん入れて、さっ乾杯しましょう
氷をたくさん入れて、さっ乾杯しましょう

 このカクテル、どのような歴史をたどってできたのかは、ブラジル人でも知らない人が多いみたいです。もともと、サンパウロの田舎から出てきたカクテルで、CaipirinhaとはCaipira(カイピーラ=田舎の人)の縮小辞で、か弱さを表現しています。

 当時、サンパウロの田舎でできたカクテルで、カシャーサのような強いお酒が飲めない人のためにできたそうです。すると先輩たちは、「Voces tomam bebida das caipirinhas」 (ヴォセス トーマン ベビーダ ダス カイピリーニャス)、つまりか弱い女の子用の酒しか飲めないのか?…の意味から誕生したそうですよ。

か弱くないのです

“カイピリーニャ専用”のグラスもありますよ~
“カイピリーニャ専用”のグラスもありますよ~

 さて、話はお酒に戻します。そもそも“か弱い”カイピリーニャでも、冗談抜きで強いカクテルです。ウイスキーに等しいアルコール度ですからね。それもライムと砂糖を入れるとしても、決してアルコールが薄くなったわけではありません。ライムと砂糖がありますので、飲みやすいといえば飲みやすいんですけど…調子に乗ると、ひっくり返ります。まぁ、強いお酒に慣れている人は別ですけどね…

 でも、日本人の多くは、水割り、サイダー割り、ハイボール、酎ハイ、などお酒を割って飲みますよね。だとすれば、カイピリーニャはちょっときついかな?

日本酒も使われるように

 カシャーサの代わりにウォッカを使うバリエーションがあり、これはCaipiroska(カイピロスカ)と言われています。また、最近ではライムの代わりに、パッションフルーツ、イチゴ、キウイなども使われています。そして、日本酒もカシャーサの代わりに使われるようになり、これはCaipisake(カイピ酒)として知られています。

 International Bartender Association (http://iba-world.com)に公式なカクテルと認められたカイピリーニャですが、作り方はいたって簡単です。

作り方です

はい「マイ カイピリーニャ」の出来上がりで~す
はい「マイ カイピリーニャ」の出来上がりで~す

 ウイスキーグラスにライムを半分から1個(サイズによる)入れて、そのまま潰します。皮を少しむいた方が、後から苦味が発生しないでいいですよ。その上に、砂糖を好みに。そしてたくさんの氷。最後にカシャーサで、グラス1杯にして出来上がり。飲む方が好きに混ぜながら飲むカクテルです。

 日本のサイトにもほかのつくり方がありますので、皆さん、是非ホームパーティーなどでお試しを! 盛り上がりますよ~。

 ご参考に→http://cookpad.com/search/カイピリーニャ

 このコラムでは「皆さん、飲み過ぎに注意しましょう!」と書くべきでしょうが、僕はブラジル人です! どんどん作って飲んじゃいましょうね!(ブラジル・サンパウロからアレックスでした。写真も)