京都競馬場の天皇賞・春(3200メートル)のコースをドローンで撮影し、元騎手の佐藤哲三氏が騎手目線で解説した「哲三ビジョン」です。東京、中山、阪神に続き、競馬場シリーズ第4弾です。(ファントム4使用=4月10日撮影)。


京都競馬場を飛行するドローン「ファントム4」
京都競馬場を飛行するドローン「ファントム4」

 午前6時30分、スタート地点でプロペラを回し、機体を約5メートルまで上げます。今回も私は内ラチの内側を歩いて操作します。


上空約100メートルから撮影した第3コーナー(中央奥)
上空約100メートルから撮影した第3コーナー(中央奥)

 最初に驚いたのは3角の坂でした。高低差が何と4・3メートルもあります。飛行が難しかったのは、上りより下りでした。機体を少しずつ下降させながら進むのですが、勾配が思った以上にきつく、上昇している様に感じるのです。競走馬もここでスピードを上げ過ぎるのは禁物と思いました。


ドローンを激写する河野カメラマン。ファントム4からの映像です
ドローンを激写する河野カメラマン。ファントム4からの映像です

 続いて4角まではコース幅も狭くなります。競走馬や騎手がこの狭さを感じるのか分かりませんが、かなりプレッシャーを感じました。4角から直線に出るカーブも急です。まるで直角に曲がっているようでした。


軽快に飛行を続ける「ファントム4」
軽快に飛行を続ける「ファントム4」

 スタンド前の直線は平坦で、スムーズに進みます。ゴール板を過ぎると2周目です。向正面のスタート地点からは同じコースになるので、1周目の映像を繰り返し使うことも考えましたが、太陽の高さも違うので撮影を続行しました。過去最長の3200メートルを歩き、コントローラーを持つ手も最後は震えましたが、何とかゴールしました。走破タイムは約1時間20分でした。


帰りの電車から見えた東寺です。京都は良かったです
帰りの電車から見えた東寺です。京都は良かったです

 さあ、どの馬が天皇賞・春を制するのでしょうか。京都競馬場は攻略ポイントがかなりあるので、この映像が少しでも参考になって頂ければ幸いです。また、昨秋から始まったドローン解説も、東京、中山、阪神、京都と無事、四大場を制覇することが出来ました。JRAならびに関係者のみなさん、本当にありがとうございました。【写真部・鹿野芳博】


◆株式会社セキド http://sekidocorp.com/

◆SEKIDO|DJIドローンフィールド http://sekidocorp.com/drone_field/