新江の島水族館沿いの海岸側遊歩道に入ると、歩道が観光客や地元の人で埋め尽くされていた。平日とは思えないにぎわいだ。というか「3密回避」はどこへ行った? 自転車で歩道は走れるようだが、人が多く危ないと思ったので、国道沿いの歩道へ進んでいった。水族館でイルカショーでもやっているのか、司会者の女性の声が塀を越えて聞こえてくる。


広いウッドデッキでひと休み
広いウッドデッキでひと休み

江の島大橋を渡って江の島に上陸。

カップル、家族連れ、グループなどが楽しそうに歩いている。コロナ禍なのでどんな状態かと思ったが、海岸と同様に人は戻りつつあるようだ。数年前、江の島にいる野良猫の写真を撮りにオートバイで何度も来ていたことを思い出す。そういえば先にある、晴天島公園に猫がたくさんいたけど、いまはどうしているのかな?

気になったので行ってみることにする。公園にはいつも3、4匹いたのだが、ブランコ、水道、トイレ…あたりを見渡すがどこにも姿はなかった。年寄り猫だったからなぁ… 心配になったので以前よく見かけた住宅地の方へ行ってみる。駐車場に行くと見覚えのある顔が2匹、のんきそうにあくびをしていた。

「おーっ、お前たち元気だったか。良かった~」特に痩せている感じもなく、元気そう。コロナ禍にも負けず、生きていることがわかり、安心した。


久しぶりに来た江の島は意外と賑やかだった
久しぶりに来た江の島は意外と賑やかだった

昔写真を撮った野良猫たちと再会
昔写真を撮った野良猫たちと再会

おなかが空いたと思いサイクルコンピューターを見ると、昼ごはんの時間だった。江の島と言えば生シラスが定番だが、僕はあまり好きではないし、どこも混んでいそうなので、昼ごはんは後にして、そのまま周辺をウロウロ走り回った。

晴天島公園の駐車スペースはオートバイの聖地なのか、路肩に20台くらいのオートバイがズラッと並んでいた。あちこち3、4人のグループができ、缶コーヒーを片手におしゃべり。お互いの愛車を眺めながら、おそらくメカのことでも熱く語り合っているのだろう。まさに男の世界という感じだ。

再び江の島大橋を渡り、江の島駅の周辺を散策する。このまま鎌倉まで足を延ばそうかと思ったが、すでに走行距離は40キロを超えている、明るいうちに帰りたいのでそのまま帰路とする。ペダルをこぎながら「このエリアはお金持ち住んでいるんだなぁ」とか「この辺りは昔から住んでいる古い家が多いなぁ」とか、想像をめぐらせた。

途中でチェーン店のラーメン屋を発見。ここなら窓から駐車場のE-Bikeを見ながら食べられそうなので入ることにする。そこで財布を家に忘れてきたことが発覚。どうやら出発の直前に荷物を入れるバッグを変えたので、その時に入れ忘れたらしい。念のために妻にLINEをすると「こっちにあるよ~(^^)」と返信が返ってきた。あはは、良かった。


再びサイクリングロードを行く
再びサイクリングロードを行く

湘南らしい景色があちこちにあった
湘南らしい景色があちこちにあった

サイクリングロードを外れてワイルドな道へ(笑)
サイクリングロードを外れてワイルドな道へ(笑)

財布がなくてもスマホはある。電子マネーで支払い。再び国道134号を経由して海岸線のサイクリングロードに戻った。同じ道を引き返すのはつまらないと思い避けていたが、逆方向から見ると同じ道でもまた違う景色が見えることがわかり、新鮮な気持ちで走ることができた。

茅ケ崎の柳島で海を離れると県道46号で北上、家へ向かってひたすらペダルをこいだ。今回のルートは起伏がないので、すでに70キロ以上走っているのにバッテリーの残量は半分上残っている。自宅までまだ20キロ以上あるが余裕で着けそうだ。それなら少しでも体力の消耗を抑えようと思い、最も強いアシストが得られるHIモードに切り替えた。

午後5時、無事帰宅。サイクルコンピューターのトリップメーターは95.7キロ、バッテリー残量は50%だった。およそ100キロ走ったが、思ったよりも疲れていないし、脚も痛くない。これが電動アシストのおかげが大きいと思うが、100キロを走れたことは体力的には大きな自信になった。

59歳、まだまだ行けるじゃないか(笑)

よし次は1泊2日の旅に挑戦だ。E-Bike旅への自信と目標はさらに膨らんでいった。


E-Bikeは体力に余裕をくれる
E-Bikeは体力に余裕をくれる

帰宅した時、トリップメーターは95.7キロ!
帰宅した時、トリップメーターは95.7キロ!