犬と一緒に楽しむユニークなアート展に設けられた記念撮影スポット
犬と一緒に楽しむユニークなアート展に設けられた記念撮影スポット

世の中には様々なアートがたくさんありますが、ロサンゼルス(LA)で14日から期間限定でなんと犬のためのアート展が開催されています。犬目線で犬が楽しめるアートがコンセプトのなんともユニークな野外アート展「ドッグメンタ」に愛犬を連れてさっそく行ってきました。果たして犬もアートを理解して楽しめるのでしょうか。

オフィスビルに囲まれた空間に期間限定で出現した犬のための犬目線のアート展は初日から大勢の人で賑わっていました
オフィスビルに囲まれた空間に期間限定で出現した犬のための犬目線のアート展は初日から大勢の人で賑わっていました

ダウンタウンのオフィスビルに囲まれた一角にあるショッピングセンター、フィグ・アット・セブンスの最上階テラスに作られた展示スペースには、オープンと同時にたくさんの犬と飼い主の姿が。事前にオンラインで登録するだけで人間一人につき犬一匹が無料で入場できます。柵で囲まれたスペースの中に9人の地元アーティストによる作品が展示されており、飼い主と犬は1番から順に作品を観て回ることができます。

犬のリビングルームをテーマにしたアート
犬のリビングルームをテーマにしたアート

実はこのイベント、昨夏にニューヨークで初開催されて大盛況だったもので、今年はLAでの開催が実現したとのこと。ドッグメンタの創設者でキュレーターのジェシカ・ドーソンさんは愛犬マルキー(マルチーズとヨークシャテリアのミックス)のロッキーにインスピレーションを受けて4本足の人間の友人のためのアート展を思いついたのだと言います。「全ての犬が、この展示展では犬であることが許されている」と語っている通り、犬たちは自由にアート作品の匂いを嗅いだり、登ったり、座ったり、ジャンプしたりすることができます。

犬のおもちゃコングをモチーフにしたアートは一番人気
犬のおもちゃコングをモチーフにしたアートは一番人気

例えばゴムの空洞におやつやフードを入れて遊ぶ犬のおもちゃ「コング」をモチーフにした巨大アートの下にはドッグフードが敷き詰められた空間があり、餌の匂いを嗅ぎつけてやってきた犬たちがむしゃむしゃと食べながらアート鑑賞(?)できたり、犬が大好きなボーンを壁一面にあしらった空間、犬の目線に合わせて犬の目でも見わけがつく色を使った絵や犬が乗って遊べるオブジェなど9つのアートが展示されています。

愛犬と記念撮影やセルフィを楽しむ人で賑わっていました
愛犬と記念撮影やセルフィを楽しむ人で賑わっていました

実際に犬たちがアートを鑑賞して楽しんでいるかどうかは別として、全て体験型アートなのでどの犬ものびのび楽しそうに過ごしています。反対に飼い主たちは写真撮影に大忙しで、アート作品の上や絵の前に愛犬を座らせて、かわいい写真を撮ろうと奮闘する人たちで賑わっていました。

アートを介して愛犬同士のコミュニケーションの場にも
アートを介して愛犬同士のコミュニケーションの場にも

ちなみにうちの愛犬モコは、フードが入ったコング型のアートがやっぱり一番お気に入りだったようで、そこから離れようとしないほど楽しんでいました。他にもシェルターで新しい飼い主を待つ犬たちの写真をあしらったフェンスや愛犬のためのリビングルームをイメージしたアートなど犬だけでなく飼い主も楽しめる展示も多く、愛犬と一緒に参加できる楽しいイベントでした。

犬のおもちゃを使って作られた犬のオブジェ
犬のおもちゃを使って作られた犬のオブジェ

LAにはアーツ・ディストリクトの壁画や美術館の野外アートなど愛犬と楽しめるアートが色々ありますが、犬のために考案されたアートは犬たちも思いっきり五感を働かせて楽しむことができる他ではみられないユニークな展示で、こういうアート展がもっと増えると良いなと言う声が訪れていた人たちからは聞こえてきました。ちなみに、ドッグメンタは今月23日までの金曜日から日曜日の週末に開催されています。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

飼い主も愛犬も一緒に過ごして楽しめるコンセプトは愛犬家にとっては最高のイベント
飼い主も愛犬も一緒に過ごして楽しめるコンセプトは愛犬家にとっては最高のイベント