日本の100円ショップ「ダイソー」がアメリカでもチェーン展開していて大人気ですが、アメリカにも日本の100円ショップと同様のダラーストアー(1ドルショップ)があります。ロサンゼルス(LA)のダラーストアーの中でも人気を二分しているのが、「ダラー・ツリー」と「99センツ・オンリー・ストアーズ」。どちらもLA市内に複数の店舗があり、日用品から食料品まで扱っているのでお得にお買いものができます。
アメリカのダイソーは店舗によって販売商品は異なりますが、ほぼ日本と同じ品揃えで一律1ドル50セント(一部値段が異なる商品も)の値段設定となっていますが、日本らしい商品も多いのでいつも店内は大勢の人で賑わっています。一方、アメリカのダラーストアーは、日用品や使い捨ての紙コップや紙皿などが豊富なので消耗品をお安く買うという感覚で買い物をする人が多いように思います。また、パーティー好きが多いアメリカらしく、パーティーグッズも充実しており、風船やバナーなど飾り付けグッズからプレゼント用のラッピンググッズやカード類、BBQグッズなど様々なパーティー用品が売られています。他にもハロウィーンやクリスマス、イースターなどの時期にはデコレーショングッズや玩具、お菓子など季節品もたくさん店頭に並ぶので、自宅の飾り付けやパーティーなどの買い物に訪れる人もたくさんいます。
LAのみならず全米各地に1万5000店舗を展開するダラー・ツリーは、1986年に設立された1ドルショップ。店内には「Everything $1(全て1ドル)」の看板があり、食器やキッチン用品、掃除道具、洗剤、トイレットペーパーやキッチンペーパーなど日用品から文房具や玩具まで全て1ドルで販売されています。もちろんパーティーグッズや園芸用品などもあり、一般に広く知られている有名ブランドの商品も多く扱っているのが特徴です。一方の99センツ・オンリー・ストアーズは、1982年にカリフォルニアで創業した1ドルショップで、カリフォルニアやアリゾナ、ネバダなどを中心にチェーン展開しています。商品のラインナップはコスメから食料品、ペット用品、キッチン用品、日用品、玩具など多岐に及びますが、こちらは商品の多くが99セントで販売されています。店名は99センツ・オンリーとなっていますが、実際には1ドルを超える商品も多く、高いものだと5ドル程度の値札がついている商品もあるので注意が必要ですが、この時期だと浮き輪やパラソルなど海やプール遊びに便利なグッズも多く、レジャー用品などは他のお店よりもお得に買うことができます。ダラー・ツリーは日用品や玩具の品数は豊富な一方で食料品の取り扱いは冷凍食品など限定的ですが、99センツ・オンリーは野菜や果物、卵や牛乳など生鮮食品から調味料、缶詰め、インスタント食品など食料品かなり充実しています。また、ビールやワインなどアルコール類の取り扱いをしている店舗もあるので、スーパーマーケットの感覚で買い物ができます。ただ、泥沼化する米中貿易戦争の影響で今後はダラーショップも値上げが懸念されており、もしかすると近い将来、1ドルで買うことができる商品は激減するかもしれません。
日本の100円ショップとはまた違った商品が並んでいるダラーストアーは、パーティーグッズや文房具、季節商品などお土産に喜ばれそうなものも多いので、お店を見つけたら中をのぞいてみると楽しいですよ。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)