2月4日は立春。まだまだ寒さは厳しいですが、暦の上では春に突入する日です。ところで、魚にもさまざまな異名がありますよね。今回は春の到来を告げる「春告魚(はるつげうお)」のメバルを狙って、ガールズバンド、LoVendoЯの岡田万里奈と、メバル解禁日の2月1日に川崎つり幸に行ってきました。ビギナーの自分でもガッツリ釣れました! さすが春告魚!

 メバルは春から初夏が旬なことから、春告魚と呼ばれる。

 エサは体長約3センチのモエビ。仕掛けは胴付きの3本針を使ったが、船長の須藤光浩さん(55)によると、2本針でもいいらしい。

 一緒に行ったガールズバンド、LoVendoЯの「おかまり」こと岡田万里奈は、今年は初釣りで20センチのハゼを1匹釣ったのみで、その後3度の釣行は全部ボウズ。「たくさん釣って今年の釣果に勢いをつけたい!」と気合は十分だ。

 そんな岡田を尻目に、はじめのアタリは私がいただいてしまった。須藤船長に教わった通り、底にオモリをつけて、持ち上げては下げるを繰り返していると「ググッ」っと引っ張られるような手応え。狙い通りの20センチのメバル。これで釣り歴で圧倒的に差のあるおかまりに、かなりのプレッシャーを与えることができた。

 おかまりの闘志に火をつけたのか、その後は互いに黙々と釣りを続けた。すると、おかまりも「ブルルンッ」。サオがかなりしなっている。「きたきたきた」とリールを巻くと、メバルとカサゴの一荷釣り。おかまりは「カサゴはフルフルと小さな揺れ、メバルは引っ張られる感じ」とアタリの違いを教えてくれた。

 その後も次々とアタリは続き、中にはアジやトラハギの姿も。互いに譲らず、2人とも約20匹の釣果。「大満足! 今年に勢いがついた」とおかまりも満足顔だ。

 須藤船長によると、水温が低く、コンディションが悪い中、上等な結果だそうだ。水温が上がるともっと釣れるという。みなさんも春告魚で釣りしましょ!【松尾幸之介】

 ▼船 川崎「つり幸」【電話】044・266・3189。乗合午前6時50分出船、午後3時港着。エサ付き9000円。