尺アマゴをゲットだ!! 解禁のにぎわいも一段落。春の陽気に誘われ3月20日、良型のアマゴを狙い、正午前より和歌山・日置川の殿山ダム上本流に釣行した。近露集落下流の落合橋下から釣りあがり、15~22センチを25匹キャッチ。その後、平瀬地区に移動し午後5時までに、30・3センチの尺アマゴを含む4匹を追加。久々の尺アマゴとのファイトに、手が震えるほどの感動と喜びを味わった。

 昼前に近露集落下流の落合橋下から入渓。2日前の雨で水位は15センチ高で最高の状態だ。G1のオモリをつけ、カワゲラをエサにした仕掛けをふちの流れ込みのヨレに投入したが、流れが強く底流れに入らないのでオモリを追加して調整。オモリが穂先の下にあるイメージで、目印先行で流していくと、急にスピードが遅くなるような違和感。合わせると目印が引き込まれた。1匹目はひれピンの20センチ級本流アマゴ。同パターンで15センチ級をキャッチしたが、後が続かない。

 人の足跡などから1級ポイントの魚は釣られていると判断。1カ所で粘らず、釣りにくい瀬や3級ポイントのチャラ瀬を中心に約1キロ釣り上り、15~22センチを25匹キープ。そこで先行者に出会ったので場所を移動。

 尺級狙いで、午後4時から平瀬地区の佐田橋下のふちへ。流れ込みで15センチが3匹来たが、大物は来ない。

 衝撃の出合いはここからだった。岩盤ふちのかけあがりからふち尻の開きに仕掛けを流してみると、コツッという小さなアタリ。仕掛けを上げるとエサがない。3度流したがなんの反応もなく、見切ろうと思ったが、気になったのでもう1度流してみた。

 すると、またコツッというアタリの後、目印が止まったように感じ、軽く合わせた。根がかりかなと思った瞬間、底でローリングするような感触。大物だと察知したとたんに、下流の荒瀬に向かって走りだした。流れに乗られると切られると思い、走って瀬肩まで行き川の中に入って阻止。ふち尻のワンドに逃げ込んだので川を渡った。引き抜けないサイズのため、サオを大きく曲げたまま水際からゆっくり下がって浅瀬まで誘導し取り込んだ。本流アマゴらしい精悍(せいかん)な顔つきで銀色の魚体の30・3センチ。久々の尺アマゴの引きと魚体に感動し、心地よい達成感のなか納竿とした。昼前からの釣行だったが、15~30・3センチを計29匹と納得の釣果だった。【日刊FPC・井上富博】

 【今後の見通し】日置川殿山ダム上流富里地区から近露地区までの間は4月以降コンディションのいい尺アマゴがかなりの確率で期待できる。支流は前ノ川や安川の上流で数釣りが楽しめる。

 【問い合わせ】日置川漁協【電話】0739・53・0023。入漁券は年券5400円、日券2160円。現場売りは1000円増し。解禁期間は9月30日まで。

 【交通】阪和自動車道の南紀田辺ICを出て、国道42号を南下。上富田町の岩崎の信号を左折。同311号に入り本宮方面へ。逢坂トンネルの次のトンネルを出て、最初の交差点を右折。県道217号に入り南下、落合橋へ。