日刊スポーツ、日刊銀鱗倶楽部、芥川漁業協同組合主催の「月桂冠杯・芥川新春ニジマス釣り大会」が3日、大阪・高槻の「芥川放流マス釣り場」で229人が参加して行われ、ニジマスの1匹長寸を競った。時折小雨が降ったが、終日穏やかな釣り日和。大型のマスを狙った参加者たちは早朝からサオを振った。エサ釣りの部では75センチの超特大サイズを釣った島田修一さん(67=堺市)が3度目のV、ルアー・フライの部では69・5センチを仕留めた中野敏志さん(32=大阪市)が優勝した。総重量を競う「月桂冠賞」は、エサの部で16・8キロを釣り上げた森幸一さん(19=大阪市)が4年連続、ルアー・フライの部では8・75キロの佐永田武さん(34=豊中市)が受賞した。

 川辺に並んだ釣り人たちが、歓声とともに次々とマスを釣り上げる。新年はマス釣りからという人たちが、今年も芥川に集結した。夜が明けたばかりの午前7時に受け付けを開始すると、手続きを済ませた参加者たちはエサ釣り、ルアー・フライ釣りに分かれて釣り場に向かった。

 この日は、朝の段階で水温12度。時折小雨が降るものの、柔らかい日の光が差し込む穏やかな釣り日和で、釣り場が満員になる盛況ぶり。放流されたニジマスも、標準サイズが約450キロ、40~50センチの大型が約150キロ、そして60センチ以上の超特大“お年玉”サイズが約140キロと、釣り人の意欲をかき立てた。

 まず、参加者が狙うのは前日までの“居残り”のマスだ。早速、これを仕留めたのが摂津峡大橋の下流でキャストしていた渕之上裕也さん(26=箕面市)だ。46・5センチを掛け、約20分ほどのやりとりの末、7時50分ごろに無事ネットに収めた。「1投目にいきなり来てビックリしました」と新年初ヒットに大喜び。

 そして、それぞれの釣り場に食い気十分のマスが放流されると、サオがあちこちで曲がって参加者の歓声があがった。下条橋上流でエサ釣りの山植秀美さん(54=大阪市)は、20分ほど慎重にやりとりして39センチをゲットした。

 また、河原で釣った魚を焼いたり、バーベキューをする人たちなど、参加者たちは最後まで、それぞれのやり方で大会を楽しんでいた。【高垣誠】

 <主催>日刊スポーツ・日刊銀鱗倶楽部、芥川漁業協同組合<特別協賛>月桂冠株式会社<協賛>がまかつ、シマノ、グローブライド、マルキユー、オーナーばり、東レインターナショナル、ボナンザ、ハヤブサ、ユニチカ、ミヤマエ、ダン、サンライン、ゴーセン、ヤマワ産業、ジールオプティクス、ルミカ、ハピソン、クレハ合繊