渓流とアユ釣りのレジェンド、相吉孝顕さん(83)にも「ちゃんと真っ黒い石を絡めて、オトリを泳がせることができたね。素晴らしい」です、って。私、ホメられて伸びるタイプですから。ちなみに「真っ黒い石」は、アユの食べるけい藻類「アカ」が付着して、アユが口をこすりつけながら食べるから、その石を磨くような摩擦力が「黒い石」をつくるんだって。なので、水の中で黒い石を発見したら、もうアユを釣ってるようなものなのよね。

 合流した代吉くんとちょっとだけ釣りをして、アユの仕掛けつくりを教わって、いざ、七夕!

 6日夜の雨で、川がちょっと濁っちゃって、大子町(だいごまち)の消防署前の池田橋上流でサオを出しました。もう黒い石だらけ。パラダイスだわ。

 この日も順調に釣っていて、代吉くんも私も10匹釣れました! 放流アユの20センチ超もキャッチしたけど、天然も18センチがいました。この1カ月で10センチ以上も成長してる。う、うれしい。

 ランチは昭和橋に移動して、釣ったアユで炊き込み飯。じっくり塩焼きにして、土鍋で炊きあげる。これも、むちゃくちゃおいしいの。こんなおしゃれなランチ、最高!

 最後は誰の手も借りずに1人で川に入ったんだけど、エーン、なぜかオトリアユにハナカンをつけられない。オーイ、代吉、来てくれー…。3秒でつけた。代吉さま、カッコよすぎる。ホレそう。弟じゃなくて「代吉お兄ちゃん」でいいです。ただ、ここのポイントは夕方で時間切れ。

 とてもいい川だなぁ。相吉さんは「護岸整備じゃなくて、竹林を意識的につくったり、川のカーブを残しているので、川が大きく氾濫しない。人にも魚にも優しいんだよ」。勉強になるなぁ。結局、私も代吉くんも12匹か13匹か14匹。楽しすぎて、ちゃんとした匹数を覚えてなーい。

 でも、いいの、久慈川が面白いことがわかったから。あー、もうアユ釣りしたくなってきちゃった。

 ▼宿 久慈川「菊池商店」【電話】0295・72・3037。年券8000円、日釣り券1500円。久慈川漁協【電話】0295・52・0038。