道南浦河町の荻伏沖で10日、サバやヤナギノマイなど五目釣りを楽しんだ。雨のち晴れ、風はやや強く、波1・5メートルの下、早い時間帯は30~40センチのサバが1人20~35匹、その後は28~40センチのヤナギノマイが同10~20匹の釣果となった。

 午前5時、荻伏漁港から第5へいせい丸(吉田大治船長、【電話】0146・26・3131)に9人が乗船し、40分ほど沖に向かった。胴突き仕掛けに針は16~18号を6~10本、オモリは250号、餌は赤イカとサンマを使った。水深70~110メートルに仕掛けを降ろしたが、潮の流れが早く苦戦。何度もポイントを替えるうち、仕掛けが底に下りる前の30メートル前後と80メートル前後でサバが釣れた。深いタナでは40センチ超の大型も交じった。

 サバは針にかかると海中を走るため、オマツリになる前にすぐに巻き上げた。釣ってからは、鮮度が落ちないように氷水に漬けた。

 その後、イルカが跳びはねてサバが釣れなくなり、ポイントを移動しヤナギノマイを狙った。食いが渋く追い食いはできなかったが、日高沖ならではの大型が上がることも。マダラは50~88センチが1人2~3匹、アオゾイやソウハチのほか、深場で釣れるメダイ、ガヤのポイントでは30センチ超の良型などが沖上がりの同11時まで船中数匹交じった。「ヤナギノマイやマダラは今後も大型を期待できる」と吉田船長。次は、この日以上の釣果も見込めそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=63】