良型アユの強烈な追いを求めて先日、福井・九頭竜川へ友釣りに出掛けた。急瀬、荒瀬は1~1・5号のオモリでオトリを止めて追いを待ち、チラシ針で確実に掛けていくパターンが良かった。トロ場でも、軽めのオモリでオトリの動きを抑え、上下に誘うと、まっ黄色な良型が好反応を示し、パワフルな引きを堪能。午前9時半~午後4時までに18~22・5センチを21匹追わせた。匹数は伸びなかったが、良く肥えた太アユとのやり取りに、大型シーズンへ向けて好感触を得た。

九頭竜川といえば、荒瀬をオモリで引く豪快な瀬釣りを思い浮かべるがトロ場も捨てがたい。瀬でオトリを十分にキープしたあと、午後から鳴鹿えん堤の下流、550メートルほどにあるトロ場へ入った。水況は平水で濁りなし。縦竿でオトリまかせに泳がせてみるといきなり目印がぶっ飛んだ。

しかも型が良く手応え十分。縦横無尽に走る野アユのパワフルな引きを楽しんだあと、タモに収めたのは22センチのグッドサイズだった。だが、そのあとは腹や頭に掛かり、生きのいいオトリが確保できない。それならとチラシ針を試すと元気なオトリがつながりだした。

狙ったのは、流れに押しがある大石周りや、小さなかけ下がり。オトリが落ち着く大石の裏で上下に誘うと目印がストーン。追い星がギンギンに出た21・5センチを追加した。オトリが替わると元気がよすぎるので0・5号のオモリをセット。

泳ぎを抑えてやると掛かりが早くなり、21~22センチを6匹キャッチ。トロ場でのスリリングなやりとりを楽しませてもらった。上流の坂東島、北島などでもトロ場で大型が掛かるらしい。

午前中はセオリー通り、急瀬、荒瀬をべた竿で引いた。人気スポットだけに、オトリが落ちつくところでは反応がなく、1~1・5号のオモリを使い分け、オトリを止めにくい石の頭などを狙うとガツーン。ロッドを絞り込む追いがきた。

次々に掛かることはないが、オトリが嫌がる動きをするところでしっかり止めると突然、ガーンと20センチ前後が掛かる感じ。流芯では水中バレが目立ったので、ここでも、キープ力の高いチラシ針でオトリをつないでいき、18~20センチを15匹キープ。

結局、午前9時半~午後4時までに18~22・5センチを21匹で納竿。釣り人が多くプレッシャーが高かったので、数は伸びなかったが、攻め方に変化をもたせることを心掛けたのが良かった。【日刊FPC・堀内圭三】

【今後の見通し】鳴鹿えん堤の下流は引き続き、良型まじりの数釣りが楽しめる。上流は型狙い。坂東島、北島などで現在、20~26センチが追っており、9月後半にかけてさらに成長した大型が狙えるだろう。

【問い合わせ】九頭竜川中部漁協【電話】0776・61・3219(テレホンサービス)。入川券は年券1万2000円、日券3000円。

【交通】北陸自動車道の福井北ICから国道416号に入り上流へ。永平寺町の五松橋を渡ると鳴鹿えん堰の上下流どちらも行ける。