太平洋側胆振沖へ20日、ソウハチ釣りに出掛けた。晴れ、風はやや強く、波1メートル。海水が多少濁っていたが、3ケタを上げた人がいるなど、上々の釣果となった。

午前5時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に4人が乗船し、30分ほどの幌別沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリ120号。水深は78~80メートル。餌は赤イカを使用した。

早朝は魚群探知機に反応があっても食いは渋かったため、何度かポイントを移動して狙った。次第に食いが良くなると、針数とまではいかないまでも、小型~中型が3~5匹上がった。この日一番となる35センチサイズも交じった。

タナは20メートル前後から頻繁に上下し、その都度、船長の的確な指示に従い仕掛けを下ろした。中盤はタナが浅い時で8~10メートルとなり、最もアタリが集中した。

後半もタナは変化し続け、40メートルの深場で掛かると巻き上げるのにひと苦労。群れによっては良型が数付くこともあり、竿(さお)先を大きくしならせた。

突然、札幌市から参加した加藤敏之さんに強烈な引きがあり、周りの釣り人も固唾(かたず)をのんで見守った。慎重に上げてみると良型のサクラマスで、船上に歓声が響いた。

濁り水の中では、夜光ビーズなどを張った仕掛けが効果的だった。午前11時の沖上がりまでに1人当たり26~35センチが70~150匹。サクラマスは船中1匹だった。本間船長は「ソウハチの数釣りは今後も続く」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】