大型マガレイが釣れることで知られる宗谷方面の浜頓別沖に22日、出掛けた。雨のち曇り、風は初めやや強く、波は1~1・5メートル。期待にたがわぬ良型が数多く上がり、大型クーラーを満杯にする人が続出した。

午前4時30分、浜頓別漁港から海王丸(矢野一博船長、【電話】090・4874・4543)に13人が乗船、30分ほど沖に向かった。仕掛けはLテンビンや両テンビン。水深16~28メートル。餌はホタテのミミを使用した。

早朝は大きなウネリがあり、船が揺れた。姿勢も安定しなかったが、それでも水深16メートルに仕掛けを下ろすと、すぐにアタリがあった。巻き上げると竿(さお)先が海中に刺さるほどしなり、手応えは十分。1匹のみならず、ダブルやトリプルで掛かり、開始早々から船上は活気にあふれた。

餌は矢野船長が用意したもので、これが功を奏した。ホタテのミミを4、5センチ程にちぎり、それを3枚、針にちょん掛け。底を3、4回叩いたら数秒待ってしゃくるを繰り返した。狙いはてきめんで、数人が同時に釣り上げるシーンが続いた。

食いが渋くなる度にポイントを移動、ほどなく入れ食いに戻った。仕掛けを工夫したり、手返しの良し悪しで数に差が出たものの、マイペースで楽しむ人にも十分な釣果があった。

後半は深場のクロガシラに狙いを切り替えた。ここでは厄介者のギスカジカに遮られながらも、身厚の45センチサイズが強烈な引きとともに上がった。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は25~42センチのマガレイ80~120匹、30~45センチのクロガシラ5~10匹。他にカワガレイとソウハチが船中数匹。参加者の多くはクーラーボックスだけでは間に合わず、釣り用バッグにも収容するほど。浜頓別沖ならではの豪快なマガレイ釣りは、これからも楽しめそう。【リポーター・竹鼻雅己=65】